【美術】2018年 埼玉県立美術館 モダンアート展

モダンアート?

 この前映画(バスキア)を見た後に近隣の美術館で「モダンアート展」なるものをやっていたので見に行った。


ちなみに

近代美術(モダンアート)は、実験精神を重視し、過去の伝統的な美術様式から脱しようとした思想や様式を抱いた芸術作品。期間としてはおおよそ1860年代から1970年代までに制作された作品で、それ以降は現代美術と区別される。写実的な初期印象派から脱しようとした後期印象派や新印象派、またリアリズムから脱しようとした象徴主義が近代美術の源流とされている。
引用: 近代美術 artpedia



自分

 美術に関しては受験の時の世界史でちょい得意くらいの知識だったので語る事は正直なく、最近は年1,2回行く程度。あとは、かの有名なパブロ・ピカソと年は違えど誕生日が一緒という事くらいだ。そういえば生まれた時から母にピカソを見せられ、父からはプログレを聴かされていたのでシュールなものが好きなのかもしれない。 


モダンアート展


 とりあえず、美術館のリンクの最初にでかでかと載ってる菊畑茂久馬の『ルーレットNo.1』は看板とかチケットにも印刷されてたのでどんなものかと気になっていたら、絵ではなく木の板に少しだけ模様が塗ってあって記号的な小物が打ち付けられている台のようなものだった。全然想像と違う事で自分の無知に少し恥ずかしくなったが、まぁ楽しく見れたという事で。名前はルーレットだけどパチンコとかピンボールっぽい?




 他の作品も、よくある絵画では使われないような材料や技法が使われていて見ていてワクワク。全体的に重厚・躍動的なものが多い。
初めて見た九州派は社会や工業化に対する憤りのようなものを感じる。調べてみると"メンバーは地方から中央への攻撃・挑発的意識"があり、作品は"労働者の生活臭と結びついた素材の使用で特徴付けられる"とのこと。 引用:九州派 artscape
 年代が近くなりにつれて、『Book1,Book2,Book3』とか『二つの中国』とかどこからそんな発想が・・・とただ感心するばかり。あるものを組み合わせただけでない自分の頭の中からは絶対に出てこないような独自性。全然飽きないしいつまでも見ていられると思った。迫力に圧倒されっぱなしで若干疲れるくらいだ。勿論バスキアは時間かけてみたけど、埋もれちゃうくらい他にも面白いのが多かった。まぁ比べるもんじゃないけどね~。
 そりゃお金があったら欲しいよな~。私はポストカードだけ何枚か購入しました。
ちなみに今回の展示会は5/20までらしいので興味のある方はお急ぎを。


個人的にホアアってなった作品/作者リスト+一言

※カタログ順、()内は制作年

夜の踊り(1947) / ポール・デルヴォー
 
〇人体測定(1961) / イヴ・クライン



〇石油と放射能の間で瞑想(1979) / 工藤哲巳

絵画No.XXIII(1955) / アントニ・タピエス

〇二つの中国(1997) / 柳 幸典 

〇Book1,2,3(1976~1979) / 山崎直秀
 →適切なリンクがあまりない。本が1冊ずつ見開きの状態で置いてあり、ページには普通の本のように段落や改行がされて書き込みがあるが、全て文字ではなく文字に見えるように大小濃淡のつけられた四角というもの。

調べていたらどんどん興味がわいてきた。カタログも買っておけば良かったか・・・。

美術館を出て

 美術館は公園の中にあって、外に出たらその辺で子供が遊んだり犬の散歩をさせたりしてる人がいる。少し離れたところに透明の板らしきものがあって、人が集まってたので近づいてみるとこんな感じのものが3枚くらいあった。


大きさのイメージ画像、実際はただのアクリル板


立ててあるアクリル板に消せるマーカーで自由に"風"を表現してみよう!という小さいイベントを美術館がやっていたのだ。
女の子は普通に白とか水色でふわっとした線や揺れる草木を描いてたんだけど、端っこの板で二人の男子が盛り上がってるので覗いてみると「フルネーム、住所、電話番号」を白のマーカーで3行くらいに分けて書いていた。自由にとは言われたが、どう見ても"風"ではない 笑
 すぐに濡れた雑巾で消されただろうが、当時のバスキアの壁への落書き(グラフィティ)もこのような扱いだったのだろうな・・・と思うと何事も可能性は無限である。

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